<あらすじ>
時は江戸後期。平安な世にも怪事件・難事件は後を絶たず、
奉行所だけは暇に開くことがなかった。
その中の同心の一人、安倍晴士郎はなんと、
平安時代に活躍した屈指の陰陽師、安倍晴明の子孫!
長屋暮らしで気弱な性格、優しいだけが取り柄の下級武士だが、
幸か不幸か陰陽道の才能だけはピカイチ!
見たくも聞きたくもない魔物、妖怪、おばけに慕われ、
毎日、本業と副業(?)を行ったり来たり。
そんなある年の冬、
節分を前に鬼たちが江戸中で暴れまわるという噂が届く。
鬼の総大将の名は陰古炎座。はたして晴士郎は見事、
成敗なるか否か!?
<登場人物>
安倍晴士郎(あべのせいしろう)…江戸幕府奉行所の同心 安倍晴明の子孫
千代…晴士郎の妻 幼なじみで美人で気風がいい
猫又…晴士郎の家に住みついた猫の妖怪 人間に化けられる
おかる…長屋の大屋 噂好きのおかみさん
良寛先生…長屋に住む医者
庵主様…尼寺・正月院の住職 晴士郎の良き相談相手
甚太(じんた)…晴士郎の友達の少年 寺で暮らす孤児
好六…おかるの亭主 婿養子でおかるに頭が上がらない
薬売り…謎の病に効くという薬を売り歩く和苦珍堂(わくちんどう)の主
お岩ちゃん…四谷怪談のお岩 恨む事にも飽き、ややヤンキー化した
雨女…この女が現れると雨が降る。妖怪か人間かは判別できていない
利休…千利休の霊魂 茶道の始祖だが今では酒好きに
妙江(たえ)…茶屋の看板娘
陰古炎座(いんふるえんざ)…鬼の総大将 江戸で猛威を振るう
市川鈴之助…晴士郎の上司 剣の達人だがお化けが大の苦手
宮藤忠正(くどうただまさ)…晴士郎の同僚の同心
ほか
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